●エッカーマン編


 とある田舎街、ランゲンハーフェンにやってきた王国軍のミュラーとアルフレート。 

この街では女性が相次いで行方不明になっているという。  

前々から行方不明者は出ていたものの、

 『かの地に眠る亡霊の仕業』など、まことしやかな噂になっている程度だった。 

もちろん王国軍にも伝わっていたものの、単なる噂話として処理されていた。  

そんなある日、王都に虫の息となったランゲンハーフェンの街人が現れた。


 『た、助けてくれ、あの街は恐ろしい呪いと陰謀が渦巻いている・・・』

  

そう言い残し、無念そうに息を引き取る街人。  


 真偽は定かではないが、王国内でそのような話が出てしまったのだ。  

『一応、確かめなければなるまい』そう王国軍部隊長に投げやりに言い渡され、  

たった2名でランゲンハーフェンの街を調査するよう命じられたのだった。

  ミュラーとアルフレートは手分けして街の様子を探っていくこととなり、 

2人が訪れた次の日から物語が始まる。(第01話)


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